今就活中でドラッグストアが気になるけど、どんな人が向いているのかな?
ドラッグストアでバイトしてるけど、このまま社員を目指ざそうかな?でもどんな人が合ってるんだろう?
この記事では現役ドラッグストア店長が解説する、ドラッグストアの社員に向いている人を解説します。
私は現在ドラッグストアに新卒で入社し、一度退職していますが累計で約10年勤めてきました。その経験から、ドラッグストアの社員に向いている人を解説していきます。
当然ですが、向いている人にとってはドラッグストアの社員はおすすめできます。この記事を参考に、自分がドラッグストアの社員に向いているかどうか確かめられる力になれれば幸いです。
ドラッグストアの社員に向いている人16選
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴や性格は以下の16つです。
- 市販薬に興味がある
- ドラッグストアで扱っている商品に興味がある(化粧品、日用雑貨、食品)
- 不特定多数の人物とのコミュニケーションが得意
- メンタルが強い
- 体力に自信がある
- 全国転勤が苦ではない
- 現状、これといったスキルや能力がない
- 不規則な生活に耐えられる人
- 車の運転ができる、得意な人
- マニュアルを守れる人
- 自分で考えられる人
- 報・連・相の大切さを理解している人
- 人の話を聞く(聞き出す)のが得意な人
- 数字が得意な人
- 人から嫌われる勇気がある人
- パソコン作業ができる人
ちょっと多いですが、それぞれ次で説明します。
市販薬に興味がある
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴としてまず、市販薬に興味がある人が挙げられます。理由は「ドラッグストア」だからです。
薬を扱う店なのでそもそも市販薬に興味が無い、持てないとなると、とてもじゃないですが向いているとは言えないです。さらに社員であれば必然的に、「登録販売者」という資格の取得を求められます。
登録販売者の資格が無いと医薬品の販売ができないので、どの会社でも社員である以上必ず取得しないといけないでしょう。
例えば健康に興味があるとか、普段から何かしらの市販薬を使っていていろいろ調べているといった人であれば、ドラッグストアの社員に向いている要素に1つになり得ます。
ドラッグストアで扱っている商品に興味がある(化粧品、日用雑貨、食品)
ドラッグストアの社員に向いている人として、ドラッグストアで扱っている商品にも興味がある人が良いです。
ドラッグストアで扱っている商品を、ざっくり紹介すると以下のとおりです。
ドラッグストアで扱っている商品 | |
化粧品 | 化粧水、乳液、美容液、メイク関連、洗顔、クレンジング、制汗剤、日焼け止め、ボディーソープ、シャンプー、ヘアカラー、男性用化粧品など |
日用雑貨 | 衣類洗剤、住居洗剤、食器洗剤、ペット用品、防虫剤、殺虫剤、芳香剤、台所用品、文房具、電池電材、ティッシュ・トイレットペーパーなど |
食品 | お菓子、調味料、レトルト系、カップ麺、飲料、お酒、牛乳・納豆など日配品、アイス、冷凍食品など |
上に挙げたものすべてに興味が無いといけないとか、持たなければいけないというわけではありませんが、生活を支えるこういった商品に興味が無いと厳しいです。
なぜなら、医薬品よりもこれらの商品のほうが、ドラッグストアの売場面積を多く占めているからです。
当然業務で携わることも日常的にありますので、興味が持てないと辛い仕事になります。
不特定多数の人物とのコミュニケーションが得意
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴の3つ目は、不特定多数の人物とのコミュニケーションが得意な人です。どんな仕事でもそうですが、対人関係は必須です。
ドラッグストアなどの小売店では、特に不特定多数の人との関わりがあります。
性別や年齢、立場問わずコミュニケーションが取れる人はドラッグストアの社員に向いていますよ。
逆に人見知りが強くて。出来ればあまり人と多くやり取りが発生しない仕事が良いと思っている人は向いていません。
メンタルが強い
ドラッグストアの社員に向いている人に、メンタルが強い人も挙げられます。理由は、メンタルを病んで辞めてしまった人を少なからず見てきたからです。
私の言う「メンタルが強い」とは以下の通りです。
- 他人にミスを咎められてもくよくよしない
- お客様にクレームを言われても切り替えられる
- 高い目標も1つ1つの階段を登るように達成できる
- あまり細かいことに執着しない
- 他人に期待しすぎない
逆にメンタルが弱い、病んでしまう人は上記の反対のことをしてしまう人が多いように感じます。
どちらかというと、少しくらい大ざっぱな性格のほうがドラッグストアの社員に向いていると思います。
体力に自信がある
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴の5つ目は、体力に自信のある人です。
なぜなら、恐らく思っている以上に力仕事や体力仕事が多いからです。例えば以下の通りです。
- 売場作成
- 品出し
- 倉庫整理
- 棚卸
- レジ
売場作成は商品が重かったり、大きかったりすると当然力仕事になります。陳列用の棚もすごく重いというわけではありませんが、それなりに力を要します。
品出し、倉庫整理も飲料やお酒などは重くて大変です。
棚卸はざっくりいうと商品の在庫を数える業務ですが、店のすべての商品なので数が膨大です。すべての工程が終わるのに、丸一日以上の時間がかかる場合もあります。
レジは比較的楽そうに感じますが、混み合う時間帯はずっと喋りっぱなしになったり、ひたすら商品をスキャンするのも結構疲れます。
挙げれば正直キリがありませんが、なんだかんだずっと体を動かし続ける仕事です。体力に自信がない人は、ドラッグストアの社員の仕事は避けたほうが良いかもしれません。
全国転勤が苦ではない
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴の6つ目は、全国転勤が苦ではない人です。理由は転勤ができないと、キャリアアップが見込みにくいからです。
ほとんど、特に売上上位のドラッグストアは、今住んでいる都道府県内外問わず広い地域に出店しています。会社の立場になって考えるとわかりやすいですが、新規出店に伴う異動に柔軟に対応できる人のほうが人材価値は高いです。
そういう人のほうが、業務面で様々な経験を積みやすいのでキャリアアップに早く繋がります。会社の制度で、今住んでいる地域限定で働くことも可能なところもあります。
ですが、給与面で大きく差が開いてしまうので、将来的にしっかり稼ぎたかったりキャリアを積みたい人は転勤できる区分で入社すると良いでしょう。
現状、これといったスキルや資格がない
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴として、現状、これといったスキルや資格がない人があります。理由は、経験してきて正直こういうスキルや資格があると有利だなと思えるものが無かったからです。
あるに越したことはありませんが、日々の主な業務で活かせるかという視点で見るとそうでもありません。中には専門学校などで、在学中に登録販売者の資格を取得してきてくれる新入社員の人もいました。
ですが、2年もすると同時期に入社した人もほぼみんな取得するので差はなくなります。
むしろ働きながら必要だと思った知識やスキルを積極的に学び、習得に繋げていくほうが会社にとってもお客様にとっても貢献できると思います。
ちなみに、ドラッグストアの社員を決して卑下しているわけではありません。ただ今スキルや知識がなくても、働きながら学ぶ姿勢があれば十分活躍できる仕事だと思っています。
不規則な生活に耐えられる人
ドラッグストアの社員に向いている人として、不規則な生活に耐えられる人があります。
たぶんどこの会社も同じですが、働き方がシフト制なのでどうしても生活リズムが不規則になりがちです。
今日は開店からのシフトだけど、翌日は遅番で閉店まで、その次の日は11時からの中番など、勤務開始時間がバラバラになるのはもはや当たり前です。
また変形労働時間制を採用している場合、1日の労働時間にもバラつきが発生します。忙しい日は12時間勤務で、暇な日は5時間勤務などのシフトになったりします。
場合によっては、開店から閉店まで通しでシフトを組んで働く可能性もあります。
ただ悪い面ばかりとも言えず、シフトでだと平日休みが取りやすいので、用事を済ませやすいです。道路や商業施設も平日だと空いているので、遊びや買い物も楽です。
こういった不規則な生活が問題ないよという人は、ドラッグストアの社員に向いていますよ。
車の運転ができる、得意な人
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴の9つ目は、車の運転ができる、または得意な人です。
理由は、ドラッグストアの出店地域のほとんどが車移動が必要なところだからです。首都圏などの繁華街であれば電車通勤が可能な店もありますが、そうでない店であれば基本自家用車での通勤を求められます。
ドラッグストアの社員になる以上、車の運転が苦手だと通勤にものすごくストレスを感じてしまうでしょう。
また先々キャリアアップしてエリアマネージャーやスーパーバイザーといった、複数の店舗を管理するような立場になると更に車移動が増えます。
逆に運転が得意な人は、むしろ車通勤は快適な手段になるのでドラッグストアの社員に向いていると言えますよ。
マニュアルを守れる人
ドラッグストアの社員に向いている人に、マニュアルを守れる人が挙げられます。各社新規出店を重視していますが、それができている理由の1つにマニュアルがあるからというのがあります。
様々な業務にマニュアルがあるおかげで、どの店でも同じやり方が浸透され、社員が異動しても大きな負担なく業務ができます。
マニュアルを軽視する=自分勝手なやり方は結局、誰かの迷惑につながることになります。
中には疑問に思うマニュアルも存在するかと思いますが、先々を考えるとマニュアル通りに仕事をしたほうがスムーズに進みます。
マニュアルを守らないとなにかトラブルが起きたときに、会社としても言い訳ができなくて従業員を守れないかもしれません。つまり、マニュアルやルールを理解して守れる人は、ドラッグストアの社員に向いています。
自分で考えられる人
ドラッグストアの社員に向いている人の11個目は、自分で考えられる人です。
「こうしたらもっと良くなる」、「ああやったら効率的に仕事ができる」、「これくらい発注してこういう売場にすれば売上が取れる」など、自分で考えられる人はドラッグストアの社員に向いています。
自分で考えられない人、つまり誰かに頼りっぱなしになる人は、なかなか成長が見込めません。また店長の立場からしても、いちいちどうすればいいか聞いて来られるのも仕事が進まなくなって困ります。
もちろん相談するのは良いですが、はじめから答えを求めるような聞き方をするのはやめましょう。「〇〇だと思うのですが、どう思いますか?」みたいな聞き方をすると、上司からの印象も良くなり、考える力もつくのでおすすめです。
報・連・相の大切さを理解している人
ドラッグストアの社員に向いている人として、報・連・相の大切さを理解している人があります。理由は、店舗運営は自分ひとりでできないからです。
例えばお客様からある商品の取り寄せを依頼されたとき、その商品の入荷日を誰も知らないときちんと商品の確保ができないことが想定されます。
またチラシの商品を発注するときに、相談もせずなんとなく「これくらいでいいか」で決めると、全然足りなくて欠品しお客様に迷惑をかけてしまいます。
人手が足りなかったり、業務が立て込んでくると報・連・相をしなくなる人が多い印象です。仕事をうまく回していくには報・連・相はとても大切なのですが、それを理解できる人はドラッグストアの社員に向いています。
人の話を聞く(聞き出す)のが得意な人
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴の13個目は、人の話を聞ける、聞き出すのが得意な人です。
特に医薬品の接客で感じるのですが、きちんと情報を聞き出さないとその人に合う商品の提案ができません。
以前経験あったのが、ついお客様自身が服用する薬を探しているのかと思ったら、お客様のお子様だったなんてこともありました。
年齢によって服用できる薬が違うので、きちんと話を聞き出さないとお客様やそのご家族に健康被害を与えてしまいかねません。
対お客様や、対従業員にしてもですが、何に困っているのかをできるだけ聞き出して解決のための力添えができる人は、ドラッグストアの社員に向いています。
数字が得意な人
ドラッグストアの社員に向いている人に、数字が得意な人が挙げられます。
理由は社員として様々な数値管理が求められるからです。例えば以下のような数字です。
- 売上
- 粗利
- 客数
- 在庫数
- 売れ個数
- 発注数
- 販売管理費
- 推奨品目標
思いつく限り挙げましたが、仕事上いろいろな数値管理をしなくてはいけません。
さらに、ただ数字に得意なだけでなく、その数字から店舗の問題点や改善点を見つけられる力もほしいところです。
基本的な計算が出来ればそれほど問題ではありませんが、数字が苦手な人はドラッグストアの社員に向いていないです。
人から嫌われる勇気がある人
ドラッグストアの社員に向いている人の特徴の15個目は、人から嫌われる勇気がある人です。どういうことかと言うと、社員である以上他の従業員の指導や教育をしなければいけません。
その時、出来ていない点や直してほしいところを指摘する際に、言うべきことはしっかり言わなくてなりません。いくら仕事上とはいえ、自分のやり方を否定されて「ルールだからこうしてください」と言われると、ムッと来る人もいます。
正直それで指導した社員を嫌うのはお門違いですが、それでも他人から嫌われる可能性はあります。つまり、人から嫌われてもやるべきことをしっかりやれる人、言うべきことをきちんと言える人はドラッグストアの社員に向いています。
パソコン作業ができる人
ドラッグストアの社員に向いている人として、パソコン作業ができる人が好ましいです。理由は、なんだかんだであらゆる業務でパソコンを使うからです。
例えば以下のような業務です。
- 売上などのデータ確認
- 商品のPOP(売価)の出力
- 会社からの連絡の確認
- 商品についてネットで検索する
- エクセルを使って表やグラフを作りデータを分析する
正直、「ローマ字入力できます」くらいのレベルでは話になりません。従業員の中には、デスクトップのアイコンをダブルクリックで開くことすらわからない人もいます。
パソコンをそれなりに使いこなせない人は、様々な業務が非効率になります。「どこまで使えればいいか?」というのは難しいですが、せめて次の点についてはできると良いと思います。
- タイピングのホームポジションを守れる(スピードに繋がるため)
- ネット検索ができる(わからないことをすぐに調べられる)
日常的にパソコンを使う機会がない人は、習得が難しいところでしょう。ですが、それなりに使いこなせないと仕事が進まないので、パソコン作業が苦手な人はドラッグストアの社員に向いていません。
まとめ
最後にこの記事をまとめます。
- 市販薬に興味がある
- ドラッグストアで扱っている商品に興味がある(化粧品、日用雑貨、食品)
- 不特定多数の人物とのコミュニケーションが得意
- メンタルが強い
- 体力に自信がある
- 全国転勤が苦ではない
- 現状、これといったスキルや能力がない
- 不規則な生活に耐えられる人
- 車の運転ができる、得意な人
- マニュアルを守れる人
- 自分で考えられる人
- 報・連・相の大切さを理解している人
- 人の話を聞く(聞き出す)のが得意な人
- 数字が得意な人
- 人から嫌われる勇気がある人
- パソコン作業ができる人
全部で16個紹介しましたが、もちろんすべて当てはまっていなければいけないというわけではありません。働きながら改善できるなら、今当てはまっていなくても問題ありません。
ドラッグストアの社員は正直大変です。仕事量も多いし、ストレスもあります。
ですが、仕事の波に乗れればモノを売ることの楽しさ、人の助けになれること、従業員とのコミュニケーションなどやりがいもあります。
ドラッグストアの社員を検討している方は、ぜひ記事内の特徴・性格を自身と照らし合わせてみてください。