【現役社員解説!】ドラッグストアの正社員がきつい理由13個とその対処法5個

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ドラッグストアの正社員って仕事多すぎてきつい…。こんなにきついならもう辞めたいけど、すぐ辞めて良いのかな…。

ドラッグストアの正社員に就職しようと思うけど、周りからきついからやめときなって言われた…。何がそんなにきついんだろ?

この記事では今ドラッグストアで正社員として働いている人と、これから就職して働こうと思っている人向けの記事です。

私は現役でドラッグストアの正社員を約10年間勤めており、うち約6年半は店長として働いています。

ドラッグストアの正社員は様々な理由できついと言われています。そこで主なきついと言われる主な理由13個ときついときの対処法6個を経験も踏まえて解説します

ドラッグストアの正社員がきつい理由13個

チェックリスト

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由として、以下の13個を挙げました。

  1. ノルマがきつい
  2. 勤務(拘束)時間が長い
  3. 残業が多い
  4. 不規則な生活リズムになりがち
  5. パート、アルバイトの休みが優先で自分が休めない場合も
  6. 給料が低い、上がらない
  7. 賞与が少ない
  8. 人間関係が良くない
  9. キャリアアップができない、難しい
  10. 主な仕事内容がパート・アルバイトとほぼ同じ
  11. メンタルを病みやすい
  12. 厄介な顧客の対応
  13. 相談できる上司がいない

次の項目でそれぞれについて解説します。

ノルマがきつい

ドラッグストアの正社員がきつい理由1個目は、ノルマがきつい点です。「やっぱりノルマあるんだ…」と思ったそこのあなた、ありますよ。

すべての会社の事情を知っているわけではありませんが、販売売上目標を設定し追っていく取り組みが毎月のようにあります。具体的には以下のような名称です。

  • 〇〇コンクール
  • 〇〇キャンペーン
  • 〇〇コンテスト

「〇〇」には商品名が入ります。よくあるのが栄養ドリンクや化粧品です。店舗ごとに何万円や何個といった売上目標、販売個数目標が本社で設定され、1ヶ月や長いと半年くらい追い続けることになります。

中には会社的に特に力を入れている商品があり、そのノルマに関してはかなりプレッシャーを掛けられることもあります。

日常の業務量が多い中、こういったノルマを追っていくのはかなり厳しいです。ノルマの達成が大きな負担となって、正社員がきついと言われる要因になっています。

勤務(拘束)時間が長い

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の2つ目は、勤務(拘束)時間が長いことです。ただ、すべてのドラッグストアで勤務時間や拘束時間が長いわけではなく、その店の状況によります。

人員不足や売上が高い店であれば、忙しさの度合いが違うので勤務時間が長くなりがちです。変形労働時間制を採用していると、例えば10時間勤務+2時間休憩の12時間拘束なんてシフトもありえます。

変形労働時間制とは

1ヵ月以内の一定期間を平均し、1週間当たりの労働時間が法定労働時間を超えない範囲内において、特定の日又は週に法定労働時間を超えて労働させることができる制度

引用:厚生労働省

「勤務時間が長い日がある分、短い日もあるので変形労働時間が悪いものというわけではないです。」

長時間勤務が何よりも嫌だと、ドラッグストアの正社員はきつい仕事になり得ます。

残業が多い

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の3つ目は、残業の多さです。勤務時間と同じく残業も店の状況や、個人の能力によるところがありますが、忙しいと帰るに帰れず残業するはめになりがちです。

仕事が終わらずに残業をすることももちろんあります。ですがドラッグストアの場合、急遽パート・アルバイトが休んで、その補填で残業することもよくあります

パート・アルバイトも残業がないわけではありませんが、やはりどちらかと言うと優先的に残業するのは正社員です。不可抗力でしたくないのに残業しなければいけない、そんな状況に置かされるのも正社員がきついと言われる要因の1つです。

不規則な生活リズムになりがち

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の4つ目が、不規則な生活リズムになりがちなことが挙げられます。

理由は、ほぼすべてのドラッグストアの正社員はシフト制で働いているからです。さらに、閉店時間も夜遅い22時〜24時のところが多く、シフトの幅も大きいです。例えば、以下のようなシフトが当たり前みたいな感覚です。

  • 日曜日:8時〜17時
  • 月曜日:10時〜19時
  • 火曜日:休み
  • 水曜日:8時〜15時
  • 木曜日:11時〜22時
  • 金曜日:13時〜22時
  • 土曜日:休み

開店からの早番もあれば、閉店までの遅番のシフトも当然あります。上記のような不規則なシフト制の勤務だと、生活リズムを整えるのも大変です。

生活リズムの乱れから体調を崩してしまう人も中にはいます。正社員の場合、固定的なシフトを組むのはなにか特別な理由がない限りできません。

パート、アルバイトの休みが優先で自分が休めない場合も

ドラッグストアの正社員がきつい理由の5つ目は、パート、アルバイトの休みが優先で自分が休めない場合がある点です。休めないというのは正直極端ですが、休みたいときに休めないのはあります。

シフトを組む業務もありますが、自分の希望する日に休みが取れることはあまりありません。だいたい他の従業員と被って、自分も休むと人手が足りず諦めることが多いです。

また急遽従業員が休むことになり、時間帯によっては回らないとなったら休みでも出勤せざるを得ない場合もあります

給料が低い、上がらない

ドラッグストアの正社員がきつい理由の6つ目は、給料が低い、上がらないことです。求人ボックスの求人統計データから、ドラッグストアの正社員の平均年収は「381万円」となっています。(参照:求人ボックス

決して高い年収と言えず、労働の割に合わない数字だと思います。会社によりますが、一般社員のままでは昇給は年数千円程度しか見込めません。

なので、さらに昇給を望むのであれば、店長以上のキャリアアップを目指さないといけません。また、これも会社によりますが自宅から通える範囲で働く地域限定の社員か、全国転勤可能な社員かでも給料は大きく変わります

全国転勤可能な社員のほうが給料は高いですが、次の移動先がかなり遠いところの場合もあります。異動の負担も大きいので、特に家族がいる人などはよく考えたほうが良いです。

賞与が少ない

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の7つ目は、賞与が少ない点です。

特に地域限定勤務の正社員の場合、年2回の賞与の合計が月の給与の1ヶ月分や1.5ヶ月分くらいの場合もあります。

全国転勤の社員であれば、2倍から2.5倍くらいは地域限定の社員より高いかもしれませんが、よくニュースなどで目にする平均額ほどの金額はもらえないでしょう。

昇格して店長以上になれば賞与も増えますが、一般社員の状態ではあまり大きな金額は期待できません

もちろん無いよりは良いですが、モチベーションの向上には繋がりにくい金額ですね…。

人間関係が面倒

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の8つ目が、人間関係が面倒なことがあります。1店舗あたり多いと30人くらい、少なくても15人くらいは在籍しています。

社員である以上、従業員との積極的なコミュニケーションが求められますが、気の合わない人や性格に問題がある人も中にはいます。特に人見知りの人だと、ドラッグストアの正社員の仕事は辛いでしょう。

店舗運営は最悪一人でどうにかできるレベルではないので、どんな業務も従業員との協力が欠かせません。人と話すのが苦手、仕事を頼むのがおっくうに感じるという人だとドラッグストアの正社員の仕事はきついです。

キャリアアップができない、難しい

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の9つ目は、キャリアアップができない、または難しい点です。正直、社員から店長へのキャリアアップはある程度業務を覚えて慣れてくれば候補に上がり、昇格も時間の問題な人が多い印象です。

問題は店長以上のキャリアアップです。店長以上となるとスーパーバイザーやエリアマネージャーなどと呼ばれる、複数の店舗を管轄するマネージャー職が次のキャリアになることがほとんどです。

このマネージャー職のポジションが店長と比べると、圧倒的に少ないのでそう簡単になれません。

収入アップのためにキャリアアップを目指しても、その先が詰まっているので店長止まりな人も多数います

キャリアアップの競争へのモチベーションが維持できないと、正社員としてやっていくのはきついところがあります。

主な仕事内容がパート・アルバイトとほぼ同じ

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の10番目は、主な仕事内容がパート・アルバイトとほぼ同じというのが挙げられます。正社員、店長と言えど実際1日の業務内容の大半はパート・アルバイトと同じレジや品出し、売場作成などです。

人手が足りず、何ヶ月にもわたってレジや品出し、売場作成ばかりの仕事をしていると、なんのために正社員やっているんだろうと意欲が低下してくることがあります。

メンタルを病みやすい

ドラッグストアの正社員がきついと言われる理由の11個目は、メンタルを病みやすい点です。理由は様々ありますが、以下のようなものが挙げられます。

  • 業務が多すぎて終わらない
  • 不規則な生活による体調不良
  • 従業員間の人間関係が悪い
  • 上司と合わない
  • 悪質なクレーム対応

ドラッグストアの正社員の仕事量はかなり多く、一人で多くをこなすのは難しいです。それを正面から受け止めて、全部なんとかこなそうとすると残業がかさみ、心身ともに疲れてメンタルを病んでしまいます

人間関係も中にはかなりギスギスした店舗もあり、そういったところに配属されるともはや業務どころではありません。

厄介な顧客の対応

ドラッグストアの正社員がきつい理由の12個目は、厄介な顧客の対応です。どんな店にも厄介な顧客が1人や2人はいるのですが、その対応がきついと言われる理由になります。

経験上、今まで出会ってきた顧客は以下のとおりです。

  • トイレを故意に汚す
  • 家庭ごみを大量に持ちこんで、店頭のゴミ箱に捨てていく
  • 何も買わないのに1時間以上店内をうろつく
  • 従業員へのストーカー行為
  • これといった用事があるわけでもないのに、だらだら話しかけてくる
  • 買うのをやめた商品を、ぜんぜん違うところに戻す
  • 従業員への悪態、暴言

ストーカー行為や従業員への悪態、暴言などは警察への通報もありました。

もはや上記のような行為をする人を客とは呼びたくないのですが、対応を真っ先に求められるのが正社員です。しかもだいたいの場合、話が通じないので対応に困ります。

相談できる上司がいない

ドラッグストアの正社員がきつい理由の13個目は、相談できる上司がいない点です。実際には店長やエリアマネージャーといった上司はいますが、シフトが被らず会えなかったりで、相談できるタイミングがないのが問題になります。

特に常に同じ店舗にいない店長とエリアマネージャーでは、何か相談をしたいときは主に電話になります。ですが、電話ではなかなか込み入った話をするのは難しいです。エリアマネージャーが店舗へ来る日に、自分が休みで会えないなんてこともよくあります。

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法6個

多すぎる仕事

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法として、以下の6つを紹介します。

  • すべてを完璧にこなそうと思わない
  • 定時で帰る
  • 休む(できるだけ連休で)
  • 何がきついのか冷静に判断する
  • 上司に相談する
  • 転職を検討する

次でそれぞれ解説していきます。

すべてを完璧にこなそうと思わない

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法としては、すべてを完璧にこなそうと思わないことです。理由は、どんなに完璧を目指してもキリがないからです。仕事の量も質も、従業員とのコミュニケーションも理想を追いすぎるのをやめましょう。

「手を抜けってこと?」と思われそうですが、半分正解で半分不正解です。たぶんドラッグストアの正社員の仕事がきついと思っている人は、かなり頑張って業務や人間関係をこなしてると思います。

そういう人は意識的に「手を抜いて」、もっと自分に楽をさせてあげましょう。そんなこと言われて出来れば苦労はしないよ、と言われそうですが、他人の目や会社からの評価を気にしすぎて自分が潰れたら元も子もないです。

仕事はこなせばこなすほど、さらに降り掛かってきます。いつまでも全力疾走ができるわけではありませんので、いい意味で諦めて程よく走ってみませんか?

定時で帰る

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法2つ目は、定時で帰りましょう。理由は疲れて頭も体も動きが鈍ってしまっては、効率が悪いからです。また先程の項目でも述べましたが、残業して業務を終わらせてもキリがないからです。

正直残業して仕事をしても、ほとんどの場合焼け石に水ではないでしょうか?キリが良いところまでやっての残業ならまだ良いですが、手がつけられていない業務があるからと言って残業するのはやめましょう

疲れた状態で仕事をするのはデメリットしかありません。時間が来たら潔く帰ってみましょう。

休む(できるだけ連休で)

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法3つ目は、休みましょう。それも出来れば3連休以上が望ましいです。

理由は、体が疲れている状態では何を考えてもネガティブになりがちだからです。また今の嫌な状態を早く抜け出すことを優先して、何も考えずに辞めて後で後悔する可能性もあるからです。

まずは体力を回復させて、気分をリフレッシュさせてからいろいろ考えてみましょう。

何がきついのか冷静に判断する

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法4つ目は、何がきついのか冷静に判断するです。ドラッグストアの正社員の仕事はいろいろきついですが、その中でも何がきついのか振り返って紙に書き出してみましょう

ここを自分の中ではっきりさせておかないと、仮に退職して別の仕事に就いたとしても、同じような場面にあったときにまたきついと思ってしまいます。通勤なのか、品出しなどの肉体労働なのか、事務系の業務なのか、洗いざらい書き出してはっきりさせておきましょう。

上司に相談する

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法5つ目は、上司に相談してみましょう。きつい理由の中で相談できる上司がいないことを挙げましたが、それでも今のきつい状況を変えられる人物の1人はあなたの上司です。

事前にアポをとり、相談する機会を自分から作りにいきましょう。上司も社員や店長時代に、きついと思ったことや困ったことを経験しているはずです。相談してみれば、打開策が見えてくるかもしれません。

店舗の人間関係がうまくいっていないのであれば、異動も検討してくれるかもしれません。退職、転職の手段をいきなり取るのではなく、一度相談してみるのがおすすめです。

転職を検討する

ドラッグストアの正社員がきついときの対処法6つ目は、転職を検討することです。やっぱりいろいろ考えて、ドラッグストアの正社員は辞めようと思ったのであれば、早めに転職活動に移りましょう

やりたくないことで時間を浪費するのはもったいないので、転職を決意したのであればすぐ準備に取り掛かるのがおすすめです。

ドラッグストア正社員の個人的本音

ドラッグストア正社員の個人的本音として、きついのかどうかというところですが、「きついときは本当にきつい」です。特に思わしくない状況が重なったときなんかは、「今すぐにでも辞めたい」と何度も思いました。

ですが、そんな状況が1年中続くかと言ったらそんなこともなく、冷静に考えればほとんどの日は大きなトラブルもなく1日を過ごしているなと感じます。

なので、もしドラッグストアの正社員がきついと感じているのであれば、一時の感情に流されずに自分がどうしたいのか、何が嫌なのかをよく考えてみてほしいと思います。

まとめ

ドラッグストアの正社員がきつい理由を記事内で14個挙げましたが、人によってはここにはない理由できついと思っているかもしれません。いずれにしても、ドラッグストアの社員は決して高くない給料で疲れる仕事である事実はあると思っています。

それでも割り切って仕事をするのか、きつい理由を自分の中ではっきりさせて別の道を進むのもどちらもありです。

これからドラッグストアへの就職を考えている人も、必ずしも記事内で紹介したきついことが待っているとは言いません。ですが、もし似たようなことが起こってもいいように、対策のイメージづくりに役立てれば幸いです。

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