最近仕事や人間関係がうまくいかず、悩んでいる…。いろんな本があるから何かヒントをつかもうと買ってみたけど、普段読まないからなかなか理解できないし、覚えられない…。
本を読んでも覚えられなかったり、理解ができていないのは単に「コツを掴んでいないから」が大きな原因です。
本は最初から最後まで、一字一句読めばいいというものではありません。また、とにかく速くたくさん読んで冊数を稼いでも、内容が説明できなければ時間の無駄になります。
この記事では読書が苦手だと思っている人向けに、速くかつ内容も覚えられる本の読み方のコツを9個紹介しています。
コツを掴んで正しい読み方ができれば、収入アップや人間関係などの悩みの解決につながるきっかけを得られるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
本の読み方のコツおすすめ9個!【ただ読めばいいわけではない】
本の読み方のコツで、この章で紹介するのは下記の9個です。
- 何を解決したくて読書をするのか明確にする
- 目次を3回読む
- まえがき、あとがきを読む
- 目次から気になった項目だけを読む
- 読んでる最中はペンを持ってメモる
- 読書する時間を決める(おすすめは15分)
- ペンでメモったところをノートに書き出す
- ペンでメモったところを3回は読み返す
- 要約を見る(flier、YouTubeなど)
9個紹介しますが、何も全部実践してほしいわけではありません。とくに読書初心者の人が全部実践しようとすると、それだけで読む気がなくなって挫折してしまう可能性があります。
できそうだなとか、これいいかもって思えたものだけでも試してもらえればと思います。
ただ、ここでいう読書は「楽しむ」ための読書ではなく、「学び」のための読書を指します。普通に読むだけでは何も変わらないので、前提として「学ぶ」という意識は持っておきましょう。
①何を解決したくて読書をするのか明確にする
本の読み方のコツ1つ目は、何を解決したくて読書をするのかを明確にすることです。
「何か本を読むか〜」と思って書店へ行き、ピンときたものを手にとって読んでみるのもありです。ですが、それでも「何のために読書をするのか」ははっきりさせておきましょう。
なぜなら、ここで言う「読書」は「悩みを解決する」ための手段だからです。その悩みが曖昧だと、「なんでこの本読んでるんだっけ?」となり、読む気力がなくなってしまいます。
例えば以下のように、今自分が悩んでいて解決したいことを書き出してみましょう。
- 部下のモチベーションを上げたい
- 子育てに自信がない、どう接したらいいか知りたい
- 節税したいがどんなことをすればいいかわからない
解決すべき悩みがはっきりしていれば、読書への意欲も失われにくいです。またその悩みをメモした紙を本に挟んでおくのもおすすめです。
都度読む前に見返すことで、悩みの解決につながるポイントを発見しやすくなります。
②目次を3回読む
本の読み方のコツの2つ目は、「目次を3回読む」です。理由は2つあります。
- 本の内容の全体像を掴む
- 得たい情報が無さそうだったら、読むのをやめるため
目次をよく読むことで、タイトルや表紙だけではわからない本の全体像をざっくり掴めます。後述もしますが、目次をざっくり読んだうえで気になったところを読むのが速く読むコツです。
3回読むのは個人的におすすめしているだけで、全体像がつかめれば何回でもOKです。また、全体像を掴んで直感でもいいので「難しそう」とか、「欲しい情報が無いな」と思ったら別の本に移りましょう。
最初の印象で上記のようなものだと、いいスタートが切れず結局読み進められない可能性があります。目次を読むだけで、読書のスピードは格段に上がります。ぜひ試してみてください。
③まえがき、あとがきを読む
本の読み方のコツ3つ目は、まえがき、あとがきを読むことです。まえがきには以下のような内容が書かれています。
- 本の概要
- 誰向けの内容か
- この本を読むことで得られるメリット
つまり、本を読むことで得られる「ゴール」が大まかにつかめるので、読みながら「何を知りたいんだっけ」が無くなります。
同じように、あとがきにもその本を読み終わったあとのゴールについて触れられていることが多いです。
だらだら目的もなく読みながら学べるほど、本は甘くありません。
本格的に読む前に、「この本は何を学べるのか」をまえがき&あとがきから情報を得ておきましょう。
④目次から気になった項目だけを読む
本の読み方のコツ4つ目としては、目次から気になった項目だけを読みましょう。
理由は、さすがに本1冊まるまるの内容が、読み手に取って学べるものでは無いからです。
また、本は最初から順番に読み進めていくのが「正しい」と思われがちです。ですが、知りたい情報の本質的なことが序盤から書いてあるとは限りません。
なので、目次をよく読んで気になる項目をチェックしていきましょう。
ピンときたところやもっとよく知りたいと思ったところからページを開いて読めば、より効率的に本からの情報を得られます。
⑤読んでる最中はペンを持ってメモる
本の読み方のコツ5つ目が、読んでいる最中はペンを持ってメモることです。
なぜメモるのかは、読書=インプットした情報は、メモる=アウトプットすることで、記憶に残りやすくなるからです。
具体的なメモり方は以下がおすすめです。
- 本の余白に直接書き込む(読んでどう思ったか、どう活かせそうか)
- 本に直接ラインを引く
- ノートを用意して、気になったところをメモする
特に直接本に書き込む方法は、個人的にはかなりおすすめです。読み返すたびに自分で書き込んだところに目が惹かれて、復習に役立つからです。
学ぶための読書において、ただ読むだけでは記憶に残りにくいです。記憶に残らなければ、学んだ内容の実践もできません。
アウトプットが記憶に残るかどうかのカギです。読書の際はぜひペンを持って、気づきや学びを書き込んでいきましょう。
⑥読書する時間を決める(おすすめは15分)
本の読み方のコツ6つ目は、「読書する時間を決める」です。
時間を決める理由は、集中力の持続に関わってくるからです。
制限時間を設けてその時間内は集中して読むと決めたほうが、時間を決めずに読むより効率よく読むことができます。
おすすめは「15分」くらいです。
ちょっと短いと思うかもしれませんが、「15分読んで、3分休憩、また15分読む」を繰り返していくのが集中して読むときの私のやり方です。
また、15分と決めたら必ず15分で一旦読むのをやめましょう。どんなにキリの悪いところでもです。
なぜなら、続きが気になってまた読みたいと思う心理を利用できるからです。
本は読むことが目的ではありません。読んだ内容を記憶し、実践することです。そのためには制限時間を設けて、集中して読みましょう。
⑦ペンでメモったところをノートに書き出す
本の読み方のコツ7つ目が、ペンでメモったところをノートに書き出すことです。
コツ5つ目で紹介したペンでメモった内容を、ノートに書き出してみましょう。
その本からのメモをピックアップして書き出せば、自分だけの濃縮された情報をいつでも見返すことができます。
かなり復習に役立つので、特に学びの多い本であればおすすめしたいコツです。
⑧ペンでメモったところを3回は読み返す
本の読み方のコツ8つ目は、ペンでメモったところを3回は読み返しましょう。
学びになるポイントをメモっているわけなので、最低でも3回は読み返してしっかり覚えておきましょう。
また、メモした周辺の内容もメモ部分との繋がりがあるので、合わせて読んでおけば記憶の定着に役立ちます。
さらに、メモ部分だけの読み返しであれば、最初に読んだ時間よりも短くて済むはずです。
覚えて実践につなげるためにも、メモ部分は何回も読み返しましょう。
⑨要約を見る(flier、YouTubeなど)
本の読み方のコツの最後は、「要約を見る」です。
本の要約では有料サービスに抵抗が無ければ「flier」がおすすめです。本の要約が10分程度でサクッと読めて、しかもわかりやすいのが特徴です。
また、YouTubeで本の要約をしているチャンネルも今では数多く存在します。
動画になっていますが聞くだけでもOKなものも多いので、イヤホンを使えば運転中や家事をしながらでも活用できます。
要約を見れば、その本の内容を大まかに把握できます。
自分に合うかどうかわからない、知りたい内容があるか不安でも、要約を事前に見れば短時間で判別できます。
要約はそれだけでも学べるポイントは多いので、スキマ時間に活用するのもおすすめです。
本の読み方に対する間違ったコツや思い込み5選
本の読み方のコツを9つ紹介してきましたが、次では読み方に対する間違ったコツや思い込みとして以下の5つを紹介します。
- 最初から最後までを順番に全部読もうとする
- きれいに読む(メモらない)
- たくさん読まなきゃいけない
- つまらなくても、理解できなくても読む
- 速読(とにかく速く読む)
次でそれぞれ解説します。
①最初から最後までを順番に全部読もうとする
本の読み方の間違ったコツ、思い込み1つ目は、最初から最後まで順番に全部読もうとすることです。
小説など物語を読むなら話は変わりますが、学びのための読書であれば順番に読む必要は無いですし、全部読む必要もありません。
特に最初の方は知りたい情報というよりも、本を読んで得られるメリットの解説など本質の前提知識や土台の話が多いです。
前提知識や土台を読む必要が無いと言いませんが、知りたい情報が序盤に無いのであれば目次から探してさっさとそのページを読んでしまいましょう。
また、本を読む目的は「学び」です。「読書」自体が目的ではないので、今の自分に必要ないと思われるところまで読む必要はありません。
②きれいに読む(メモらない)
本の読み方の間違ったコツ、思い込みの2つ目が、きれいに読むことです。つまり「メモらない」ことですが、これはアウトプットが無いからです。
記憶の定着にはインプットだけではなく、アウトプットがかなり重要です。というか「必要」です。
抵抗がある人でも、思い切って本に直接メモしたりラインを引いたりしてみてください。最初さえ乗り越えれば、思ったほど抵抗感はなくなります。
学びのための読書において、メモは必須です。どんどん書き込んでいって、さらに何度も読み返して記憶に定着させていきましょう。
③たくさん読まなきゃいけない
本の読み方の間違ったコツ、思い込みの3つ目は、「たくさん読まなきゃいけない」です。
学びのための読書では、量が目的ではありません。読んだ内容を覚えて実践して学ぶことです。
読めば読むほど仕事ができるようになるわけでもなく、お金が稼げるようになるわけでもありません。
思考停止で「とにかく読む」なんてことにならないように気をつけましょう。
④つまらなくても、理解できなくても読む
本の読み方の間違ったコツ、思い込みの4つ目がつまらなくても、理解できなくても読み続けることです。
つまらない、理解できない本をもったいないからとか、周りが勧めているからといった理由で読み続けるのは、時間がもったいないです。
結局、読んでも「理解ができない」のであれば、読むだけ無駄です。そういう本は諦めて読むのをやめて、別の本に移りましょう。
⑤速読(とにかく速く読む)
本の読み方の間違ったコツ、思い込みの最後は「速読」です。
速読を否定しているわけではありませんが、これもただ読んだ本の冊数を増やしたいのが目的になっていないか、という点から挙げたものです。
何度も述べていますが、本は読むだけで効果を発揮するものではありません。読んで得た情報を実践し、そこで初めて学びに繋がります。
速読で読んだつもりになって、結局内容を説明できないのであれば「読めていない」のと一緒です。
重要と思ったポイントで1回で理解できなければ、2回3回とゆっくり読んで自分のものにしていきましょう。
まとめ
この記事をまとめます。
- 学びのための読書において、まず何のために読むのかという「目的」が最重要
- 本はきれいに読まない、ペンを持ってメモを書き込みながら読む
- 間違った思い込みは捨てて、効率よく読書をする
楽しむための読書とは別に、学びのための読書について解説してきました。最初にも述べましたが、必ず全部のコツを試してほしいわけではありません。
いくつか試してみて、合わないと思ったらそれは切り捨ててください。
ただ読書が苦手だと思っている人でも、紹介したコツを実践してみれば「得意」とまではいかなくても苦手意識は減ると思います。
読書は自己投資の方法の中でも、かなりコスパのいい方法です。ぜひ紹介したコツを試してみてください。