「上司とのコミュニケーションでストレスを感じる…」
「仕事が多すぎる…、残業続きで疲れてストレスを感じる…」
こんな方向けの記事です。
この記事では仕事でたまったストレスの解消法と、ストレスをためないようにする方法を解説していきます。仕事をしていく上でストレスはたまるものだとは思いますが、過剰にたまったストレスはしっかり解消したいですよね。
この記事を参考にストレスを解消して充実した日々が送れたら幸いです。
ストレスって実際なに?
そもそもストレスとは何なのか?ストレスとは厚生労働省からこのような言葉で説明されています。
外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります
(引用:厚生労働省)
一言に外部からの刺激といっても、環境、身体、心理、社会と様々ですね。ストレス、つまり「緊張状態」は適度であればメリットがあります。
- 集中力が上がる
- パフォーマンスが向上する
- 目標への意欲が増す
リラックスできている方が仕事の効率や成果が出そうですが、全くストレスがない状態だと気が緩んでしまいだらけてしまいます。
逆に過剰なストレス、緊張状態が強い・慢性的だと心身に悪い影響を与えます。
- 感情のコントロールが難しくなる
- 不意に涙が出る
- 怒りっぽくなったり、驚きやすくなる
- 不眠、過睡眠
- 脱力感、無気力感
上記のことからストレスは過剰に受け続けるのは良くないですが、決して悪いものでも無いということです。上手く付き合うことが重要だったり、考えようによっては利用できるのです。
仕事でたまるストレスの主な原因は?
では仕事でストレスがたまる原因はどういったものがあるか。以下が考えられます。
- 人間関係が悪い
- 仕事の量が多い、仕事が合わない
- 待遇が悪い、評価が低い
それぞれ解説していきますね。
人間関係が悪い
「すべての悩みは対人関係にある」と、有名な心理学者のアルフレッド・アドラーが提唱した、アドラー心理学では考えられています。
様々な根本を突き詰めていくと、人間関係・対人関係にぶつかるかと思います。仕事での人間関係だと、下記のような人物との関係があるでしょう。
- 上司・先輩
- 同僚
- 部下(パート・アルバイトなども)
- 取引先
仕事をする上で、生きていく上で人と関わらないことは不可能ですが、どうしても反りが合わない人はいますよね。
反りが合わない、気が合わない、考えが違う人とは仕事をするだけでなく、同じ空間にいるだけでも時にはストレスを感じるでしょう。
良好な人間関係は、それこそ良いストレスの恩恵をあずかれるでしょう。ですがギクシャクした人間関係では、過剰なストレスにさらされることになります。
仕事の量が多い、仕事が合わない
仕事量が多く残業時間が長い、頻発するまたはその両方だと、たまった疲労が抜けずストレスを感じやすくなります。終電で帰って次の日始発で出社…、なんてものなら帰っても仕事のことが頭から離れることはないでしょう。
仕事があなたに合わないのもストレスの原因になります。接客が好きではないのに、接客業に就いたり、体力がないのに土木関係の仕事をするのは辛いですよね
最初からその仕事をすることがわかっていれば、選ぶことは無いと思います。しかし異動や転勤などで仕事内容が変わってしまって、上記のように合わない仕事をまかせられることも考えられます。
よって長過ぎる労働時間や、合わない仕事を続けることは過剰なストレスに繋がります。
待遇、評価が悪い
労働時間が適正で、仕事も合っているとしても明らかに給与などの待遇が悪いのはストレスの原因になる可能性があります。
こちらも明らかに悪いことが最初からわかっていれば入社しないかもしれませんが、何らかの理由で悪くなってしまうなどがあるかもしれません。
自分なりに仕事に熱心に取り組んで、成果をあげているにも関わらず評価が悪い・してくれないとなるとストレスを感じるでしょう。
仕事において待遇や評価が悪いこともストレスの原因になります。
ストレスを解消するにはどうすればいい?
仕事でたまったストレスを解消するにはどうすればいいのでしょうか。細かいストレス解消法はいくつかありますが、前提として「好きなこと、楽しいこと」をするです。
なぜなら、あなたが好きなことであれば「没頭できる」からです。没頭することを「ゾーンに入る」などとも言いますが、要はこの状態がストレス解消に効果的なのです。
趣味やなにか好きなことに没頭することで、仕事のことを忘れることができて頭がスッキリするでしょう。
次でおすすめのストレス解消法を紹介しますね。ですが、すべてが万人に合うというわけではないので、色々試してみてあなたに合うものを取り入れてみてください。
仕事でたまったストレスのおすすめ解消法6選
ストレスを解消するにはあなたが好きなことや、楽しいことをして没頭することがいいと解説しました。具体的にどういったことがストレス解消におすすめなのか、6つピックアップしたのでそれぞれ紹介していきますね
身体の疲れが辛ければまず「寝る」
とにかく体が疲れている、動くのもしんどい、眠くてしょうがないであればまず寝ましょう。
他のなにかをするにも眠いのであれば好きなことも全く楽しめないどころか、逆に眠くてストレスになりかねません。
寝過ぎは体に良くはありませんが、それは一旦置いといて気の済むまで寝ましょう。そして体が元気になったら、他のことでストレス発散しましょう。
運動する
ストレス解消のための運動は、厚生労働省からも推奨されています。(参考:厚生労働省)
また肉体的な疲労も、適度な運動をすることで回復する「アクティブレスト」という言葉もあります。
【アクティブレスト】疲労時に体を動かすことで血流を良くし、老廃物の排出を促す休養方法
あまり強度が強すぎたり、長時間に渡ると翌日まで疲労が引きずってしまうので、1日20分程度がいいとされています。
ジョギングやウォーキング、ストレッチなど軽く汗ばむくらいの運動がおすすめです。継続することが大事なので、無理のない範囲で行いましょう。
緑の多い公園での散歩が個人的にはおすすめです。自然豊かなところでの運動はメンタルの改善にも効果的という研究結果もありますので。
買い物や旅行、ドライブなど外に出かける
運動することと少しかぶりますが、外に出て出かけるのもおすすめです。
家でじっとしていると色々と考え事をしがちなので、外に出て景色を楽しみながらの旅行やドライブが気分もスッキリできるかと思います。
また、普段頑張っている自分にご褒美をあげるのも、「たまに」ならいいと思います。ご褒美を目標に仕事を頑張るのもモチベージョンの向上に繋がり、ストレス軽減につながるでしょう。
映画やお笑いで声を出して笑う
外に出るのがおっくうな人は、自宅で映画やお笑いを見るのはいかがでしょうか。
特に声に出して笑えるものがおすすめです。笑うことで脳の血流が増加して活性化するので。
ストレスを受け続けると自律神経のバランスが乱れがちになリますが、笑うことはそのバランスを整えてくれる働きもあります。
また脳内で神経伝達物質の「エンドルフィン」が、笑うことで分泌されやすくなります。エンドルフィンは多幸感を得られる作用があります。
アメリカの学者のウィリアム・ジェームズの名言で次の有名なものがあります。
つまり無理にでも笑っていると、脳は楽しいと勘違いしてくれるわけです。余裕があるときは笑顔を心がけてみませんか?
趣味や娯楽を楽しむ
趣味を楽しむことは、没頭することに繋がりやすいのでストレス解消に役立ちます。
1週間仕事を頑張って、休日には趣味の活動に励むというモチベーションの維持にも効果的です。
どんな趣味でもそうですが、あまり追求しすぎるとだんだん趣味の範疇を超えしまうかもしれません。
楽しんで好きなことをやるのがストレス解消には大事なので、あまりストイックになりすぎないようにしましょう
サウナで汗を流す
個人的にはサウナが結構おすすめです。サウナの効果は最近本やテレビ、YouTubeでもよく紹介されています。
ブームにもなっているので、調べれば詳しい入り方を解説しているブログや動画がたくさんあります。
簡単に効果的な入り方を解説すると、
- サウナ室に入る前に体を洗う
- サウナ室に入る(だいたい6〜10分くらい)
- サウナ室を出て、シャワーで汗を流す
- 水風呂に入る(1〜2分、脈が落ち着くくらいまで)
- 体を拭いて外気浴をする(5〜10分くらい)
この【2〜5】を1セットとして、だいたい3セットくらいするのかおすすめです。
サウナの効果はいくつかありますが、私が注目しているのが以下の効果です。
- 疲労回復
- メンタルの改善
- 睡眠の改善
もしお近くに通いやすいサウナがあるのであれば、ぜひ試してみてほしいです。
そもそもストレスをためないようにできないのか?
これまで仕事でたまったストレスの解消法を紹介してきましたが、そもそもストレスをためないようにすることはできないのでしょうか?
ストレスをためないようにする結論をいうと「考え方を変える」、もしくはそれでもだめなら「ストレスから離れる」の2つです。
こんな人がストレスをためやすい、感じやすい
ストレスをためないようにするには考え方を変えるのがいいですが、以下のような性格の人はストレスをためやすいと言われています。
- 真面目(過ぎる)な人
- 完璧主義
- 心配性
融通が効かない真面目な人や完璧主義の人は、自分で自分を追い詰めてしまいがちです。また先のことが心配になったり、不安を感じやすい人もストレスを感じやすい人とされています。
ストレスの原因を探す
あなたが感じているストレスの原因は何なのでしょうか?ストレスをためない、感じないようにするには原因をしっかり明確にして対策をとらなければなりません。
原因を探すポイントは、「紙に書き出す」ことです。普段仕事をしているときにいつ、どこで、どんなことでストレスを感じたか紙に書き出してみましょう。
紙に書き出すメリットは、頭の中の情報が視覚化できて整理できることです。こんなことで自分はストレスを感じていたのかと、新たな発見があるかもしれません。
考え方、視点を変えてみるのが効果的
紙に書き出したストレスの原因を振り返って、考え方や視点を変えてみましょう。
例えば「上司にミスを指摘されてヘコんだ」であれば、「今指摘してくれてよかった、次はミスしないようにできる!」といった感じです。
またちょっとしたミスやトラブルであれば「まあいっか」とか「死ぬわけじゃないし」といった感じで、楽観的に見てみましょう。
起こる出来事全てに深刻になっていたらキリがありません。今までストレスに感じたこと、嫌だと思ったことについて考え方を変えてみましょう。
がんばってみてもだめならストレスの原因から離れる
最後にいくつも対処法を試してみてもストレスが消えない、軽減できないのであればその原因から離れましょう。
あなたがどんなにストレス発散法を試したり、物事の考え方を変えたとしてもストレスの原因が変わることはありません。
例えば上司との人間関係でストレスを感じるのであれば、ストレスの原因である上司を変えることはあなたにはできません。
であればその環境から離れる、逃れたほうがもう手っ取り早いです。
ストレスにさらされてあなたの実力が発揮できないところにいるより、心地よい程度のストレスで実力が発揮できたほうが絶対いいですから。
まとめ
この記事をまとめますね。
- ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと
- ストレスが全くない状態より、適度にある方がパフォーマンスが向上する
- 仕事でストレスがたまる原因は人間関係や仕事の量、待遇などがある
- ストレスを解消するには、好きなことをして没頭するのがいい
- ストレスをためないようにするには、物事の考え方を変えてみる
- どうしてもストレスを感じるようであれば、その環境から離れてみるのがいい
仕事でたまったストレスの解消法と、ストレスをためないようにする考え方解説してきました。
生きていく上でストレスは切っても切り離せない存在です。であれば上手く付き合っていくしかありません。ストレスを悪いものと決めつけず、利用できるようになればあなたの味方になります。
最後にストレスが原因で心身に支障をきたしているのであれば、早めに医療機関を受診したり休みを取りましょう。なによりも大事なのはあなたの心と体です。